けれど、サキさんのお父さんはしつこかった。
「だが、ハマサキくんはサキとは別れるとか、結婚もやめるとか言ってただろう…?こりゃ本当に破談になるんじゃないかと、親としても心配になってきてね…」
「お言葉ですが、ホントに私達、なんでもないんです…」
私がそう言うと、
「それなら聞かせて欲しいんだが…」
サキさんのお父さんはバッグの中から何かを探し始めた。
「娘がハマサキくんの手帳にこんなものがはさまっていたと言って持って来たんだが…、ここに写っているのは、ホンモウ先生、君に間違いないだろう…?」
「え…?」
サキさんのお父さんがバッグから取り出し見せてくれたのは、
私とウシオが温泉旅館で撮った、あのツーショット写真だった。
「…こんなものを持ち歩いているなんてハマサキくんにも困ったものだが、こういうことならホンモウ先生の方から手を引いていただくのが早いかと思いましてね…、こうして時間を取ってもらったわけなんだ…」

