ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜


週明けの月曜日。


放課後、職員室の電話が鳴った。




「ホンモウ先生、外線2番にお電話です」


「あ…、はい」




また保護者からのクレームだろうかと思いながら受話器を取る。




「お待たせしました。ホンモウです」




すると聞き覚えのある声がした。




〈ホンモウ先生…?〉


「あ…、はい…」


〈私、ミソノサキの父親です〉




え…?




〈おとといはどうも…〉


「あ…、いえ…」




ライバルの父親、


それもお偉いさんから電話をもらうなんて…。



不測の事態に体が硬直した。




「あの、どういったご用件でしょうか…?」




恐る恐るたずねてみる。




〈ああ…。忙しいとこ申し訳ないが、勤務時間が終わったら、ちょっと会ってもらえないかと思いましてね…〉


「え…?」


〈ハマサキくんと娘のことで話があるんだ…。少し時間を取ってもらうことは可能かね…?〉


「えっ…」