私だって普通に恋愛をして、いずれは普通に結婚したいと思ってるし、 こんな関係をずっと続かせたいなんて思ってるわけじゃない。 いつだって心の中では、 彼と縁を切る覚悟ができているのだ。 …ただ、 彼に会えば会うほど、また会いたいと思う自分がいて、 肌を合わせれば合わせるほど、彼から離れられない自分がいて、 そのきっかけというか、タイミングがつかめずにいた。 そんな 誰にも言えない恋が他人にばれてしまったのは、 芝居の稽古に行ったある土曜日のことだった…。