ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜


ある晩、たまたま早く帰れた日のこと。


私はサキさんから電話をもらった。


教員名簿でうちの番号を調べて電話してきたらしい。


用件は結婚のことで私に相談があるので、都合のいいときに会ってもらえないかということだった。




「結婚のことで相談がある」だなんて、相談内容は聞かなくてもわかるような気がした。



おそらくウシオとの別れ話がもつれているのだろう。


小説やドラマで見るような、三角関係の修羅場が目に浮かんだ。




自分は土日も忙しいので電話でかんべんしてくれないかと頼んでみたけど、


サキさんは「渡したい物もあるから直接会って話がしたい」と言い張った。




ライバルに相談があるなんて言われても、こっちとしては困るだけだし、


ウシオとこっそり会っている私など、彼女に合わせる顔がないと思っていた。




けど、


サキさんはなかなか引いてくれなくて。




結局私は土曜の昼前に彼女と会う約束をした。