「…わかんないけど、私が今日はアノ日だって言ったら、あいつ、できないんならしょーがないねとか言って、すぐに帰って行っちゃったんだ…」
「…マジで?」
私はうなずいた。
「そりゃ、私だって自分が都合のいい女なんだってことぐらいわかってたけどさ…、いざそれを言葉で示されると、やっぱショックだったわけ…。エッチできない私なんか価値がないみたいに言われてさ…。それで私、トモシに子供がいること知ってるんだって告白して、最後は彼にサンダルまで投げちゃった…」
ウシオは私の話を黙って聞いてくれていたけど、
彼に全部話していたら、
昼間のトモシの態度や言葉、
それに自分の怒りなんかが一気に蘇ってきて、
再び涙がこぼれていた。
さっきまではウシオと彼女の結婚話にイライラしてたはずなのに、
それはどこかへ消えてしまって、
ただトモシに受けた心の傷だけがヒリヒリ痛んでいた。

