「そう言うウシオはサキさんとどうなの?」
とはぐらかすと、
「なんだよ、聞くだけヤボってもんだろ」
と突っ返された。
…そっか、
やっぱり彼女とうまくいってるのか…。
ウシオに変な心配をさせたくないと思った私は、
とりあえずニコッと微笑んで、「こっちもだよ」と答えた。
「そっか。じゃあよかったな」
そう言うと、ウシオはおもむろに椅子に腰掛け直して言った。
「実はさ、今日はマユコに頼みがあるんだ」
「何…?そんな改まって…」
私がたずねると、ウシオは照れたように言った。
「それが、結婚式の2次会の話なんだけどさ」
「え…?」
“結婚式”という言葉に、一瞬心臓が凍りつきそうになった。
「何…、結婚式の2次会って、ウシオとサキさんの、ってこと…?」
「ああ」
私は手にしていたジョッキを落としそうになった。
「えっ、何、ウシオ、ホントに結婚しちゃうの…?」
「まあね」
ウシオは勝ち誇ったように笑った。

