ウシオには、稽古が終わったら久々に飲みに行かないかと誘ってみよう…。
練習中、私はずっとそんなことを考えていた。
彼女がいる男なんて、土曜の夜など忙しいんじゃないかと思ったけど、とにかく彼と話がしたかった。
いつ声をかけようかとタイミングを見計らっていると、
休憩時間にウシオの方から声がかかった。
「あのさ…、今日稽古が終わったら、久々に飲みに行かないか…?」
「う…そ」
“以心伝心”という言葉を信じたくなるような瞬間だった。
「ちょうどよかった…。私もウシオと話したかったんだ」
私がそう言うと、
「へー、俺達気が合うな」
とウシオは笑った。

