【長編】私の道



それが、今。


てか、演技とはいえ、あのシーン。



嬉しすぎる。


ヤバいくらいの興奮と緊張。


あのシーンの延長でいいから連れて帰りたかった。


俺は、一人で物思いに耽っていた。


そんな時、携帯が鳴った。



兄貴か。


珍しい。


「はい。もしもし?」


『悠斗か?実はな。頼みたいことがあるんだよ。』



これまた珍しい。


「なにを?」


『俺んちにさ。未來ちゃんを連れてきてくれないか?』


「なんで?」


兄貴って。



まさかだよな?


『悠斗、勘違いするなよ。聞きたいことがあるだけだ。』


事務所じゃダメなのか?


「なんで、兄貴の家なんだよ。」


そうは、思いたくないけど。



どうしても.....



『悠斗、勘違いしてるだろ?俺は、この先の未來ちゃんに影響するであろうから、家なんだよ。もし、あれならおまえも立ち会えよ。fly全員もOKだぞ。』


何がはじまるんだ。


「あぁー。わかった。」


そうしか言えなかった。


俺がこの時に彼女の闇を察してあげればよかったんだ。


そしたら、遠回りせずに、俺の腕に閉じこめれたのに。


俺は、この時の事を今でも後悔してる。





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