【短編】少年と少女と美術館の龍

心は決壊した。


もう涙はこらえない。


ルーティエは泣き声混じりに叫ぶように声を出した。


「私は行けない!!


私がついていったらすぐ捕まってしまうわ。


それに私はアーネルを悪者のままにしたくないの!!


私、言ってやるんだから。


アーネルは正しい事をしたんだ。って。
アーネルは『龍』を見せ物にするアンタ達とは違うんだ。って!!


いつか、きっといつかアーネルが自然の『龍』を見せてくれる。だからそれまで待ってなさい。


皇帝にだって言ってやるわ!!


出来なかったじゃ済まさないんだから!!


絶対帰ってきなさい!!


待ってるから!!


ずっとずっと待ってるから!!」