【短編】少年と少女と美術館の龍

ルーティエは俯いたまま、何故かしゃくりを上げている。


まさか、ルーティエが泣いてる?


ルーティエは肩を震わせ、我慢していた物を溢れさせる。


いや、まだルーティエは耐えていた。必死に見られないよう、涙をこらえている。


だけど、それでも涙が溢れるのだ。


アーネルの前では、強いルーティエでいたい。


アーネルの前では、弱いルーティエでいたくない。


だけど、もう涙が止まらないのだ。