最初で最後の手紙




「あ!!ちょ、待てよ!!」

「家まで競争!!負けたら片付け!」


あたしは、全力で走る。


「お前、道間違えてるぞー!」

「嘘!!…キャッ!!」


ドサッ


本日2度目の転倒。


「大丈夫か?パンツ見えてるぞ?」

「え!?」


あたしは、立ち上がる。


「嘘だっつーの」


奏は、笑い出す。
あたしは、走り出す。


息切れながら家に着く。


「ヤッタ!勝った!!」

「そりゃ、反則だろお前。」

「ルールなんてありませんから!」






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