そして迎えた土曜日― 「ねぇ敦志、何処行くの……?」 「さぁな」 「さぁって……」 朝、俺は里香を迎えに家まで行き、乗せるとすぐに出発した。 「明後日はテストだよ?」 「知っている。だがお前なら大丈夫だろう」 「で、でも……」 「お前が悪い」 「え?」 俺と早河なんかの仲を疑うから……。 俺の気持ち。 俺の欲望……。 しっかりお前に、 刻み込んでやるよ。