「ごっごめんなさい……。って!どうしたんですかそれ!」 積み上げている須崎さんの腕をガシッと掴む。 その振動でまた雪崩のようにファイルが崩れる。 「お前なぁ……」 「今はそれどころじゃないですよ!どうしたんですか?その手!?」 須崎さんの手の甲には、いくつかのミミズ腫れの跡と擦り傷。 .