上がった呼吸を整えながら病室の前に立つ。 このドアの先には琥宇桜がいる。 足が震える。 琥宇桜に会ってどうしよう・・・? 何をしたらいい? その時ー… 目の前のドアが開いて、琥宇桜の姿が現れた。 「やっと来た…遅すぎ…」 松葉杖をついて、立っている琥宇桜。 腕に包帯が何十にも巻かれ首から提げた布から吊られている。 .