ＣＥ-ＬＩ-ＮＥ

火花は玉となり、玉は鎖となり、鎖は渦、渦は球となり、果ては、爆発となる。

轟音と烈風、セリーヌを吹き飛ばす火力が、爆ぜた。

「!?　ぐっ、か……!!」

着地もままならず路面を転がったセリーヌは、少女からだいぶ離れたところで止まった。

「くっ……なんだ、今のは……？」

見れば、周囲の部下らはもちろん、同じく爆発の近くにいた少女も倒れていた。

頭を打ったのか、爆発の際に体を痛めたのか、なにかにぶつかったのか、部下達の呻き声が聞こえる。

ブスブスと上がる煙のように、細々と。

「セリィ!!」

今まで離れていたルイスが、セリーヌへ駆け寄ってきた。

その手を借りながら立ち上がったセリーヌは、

「っ、っ、く、く……は……」

黒い爆煙を燻らせる地べたを這い、

「かっ……く、か、……はは、……」

腕を突き膝を突き立ち上がった少女が、

「きゃは……きゃはははははっ……!!」

あの狂った笑顔を取り戻しているのを、見た。

煤にまみれた頬が持ち上がり、爛々の光を宿した目が細っている。