CE-LI-NE

赤いペケが、ところどころに打たれ、ペケ同士が線で繋がっている。

セリーヌは、それがなんであるか予想した。

それをジンが口にする。

「これ、魔法陣じゃねぇのか?」

やはり、同感。ジンの言葉に、セリーヌはうなずく。

室内からもわもわ漂ってくる白煙とニオイに耐えながら、ルイスが言う。声がもごもごと篭った。

「そう、魔法陣。暗黒集会の連中は、あの少女に魔法陣の支柱として街に刻印を施させてるんだ。それも、ギル少年の焼き払った劇場と孤児院をちゃっかり最初の二点に据えてる。三点目はちょうど、あの宿屋」

ジンが割って入る。

「おいおいこりゃあ……五角形を用いた魔法陣だな? となりゃ、あと必要なのはここと、ここか」

その指差された一点に、セリーヌは反応する。

あの超高級ホテルのある地点。

「待て、その四点目は、さっき少女が現れて破壊した!」

「えっ、そりゃまっずいぞ!? だとしたら残す一点で魔法陣が完成するっ!!」