ハーフが覚醒する魔法能力は、基本値が極端に低い。
たとえばあの少女は、ファイアルの血は流れているようだが、その火力が弱い。
つまり、発現させられる炎が小さい。
だから少女の回りには火の玉しか浮かばず、炎そのもので焼き払うことができなかった。
そう。ハーフの少女は、残る半分の魔法で、火力を補ったのである。
その現象が、爆発、その連鎖という形になった。
それを考慮すれば、タネは明かせる。
「ほっほう、一応は、か。濁した言い方するじゃねぇか。ぜひ聞きたいねぇ、そこンとこ。その少女のもう半分の血は、いってーぜんてーどこなんだ?」
と、ラグストールが興味に笑んで、鼻から煙を出した時だった。
ズガドドドドドン!!
突然、外から爆音と叫喚が、雷鳴のように轟いた。
「!? なんだ!?」
驚くラグストールをよそに、セリーヌは立ち上がる。
今の爆発、そして連続の炸裂音に、聞き覚えがあった。
間違いない。あの少女である。
たとえばあの少女は、ファイアルの血は流れているようだが、その火力が弱い。
つまり、発現させられる炎が小さい。
だから少女の回りには火の玉しか浮かばず、炎そのもので焼き払うことができなかった。
そう。ハーフの少女は、残る半分の魔法で、火力を補ったのである。
その現象が、爆発、その連鎖という形になった。
それを考慮すれば、タネは明かせる。
「ほっほう、一応は、か。濁した言い方するじゃねぇか。ぜひ聞きたいねぇ、そこンとこ。その少女のもう半分の血は、いってーぜんてーどこなんだ?」
と、ラグストールが興味に笑んで、鼻から煙を出した時だった。
ズガドドドドドン!!
突然、外から爆音と叫喚が、雷鳴のように轟いた。
「!? なんだ!?」
驚くラグストールをよそに、セリーヌは立ち上がる。
今の爆発、そして連続の炸裂音に、聞き覚えがあった。
間違いない。あの少女である。

