ＣＥ-ＬＩ-ＮＥ

「ギル少年の捜索には我々『ガーディアン』が向かっている。少なくとも、発見次第殺すなどということはしない。ギル少年のおかげで暗黒集会の存在も公に暴露できたのだからな。もし捕らえたなら、できる限り、私のほうで保護しよう」

「そ、そうか……そうか……！　ギルが……ギルがな……。――はは、そうかアイツめ、そんな、はははっ、あのアイスラの坊主っ、ありゃこういう意味か！　ふはははっ」

途中、なにに笑っているのか知れなかったが、とりあえず、空気はほぐれた。

あとはこちらの質問に答えてもらう。

「気分のいいところに悪いが、私にも職務がある。質問に答えてもらおう」

「ああ、ドンと聞けや。答えられるものになら答えてやる」

ファイアル人は情にも厚い。

アイスラなどのように姦計を巡らせず、すんなりとギブアンドテイクが成立する。