CE-LI-NE

「小竜を一匹借りる。少し城下に用があってな」

「構いませんよー。あ、コイツ、さっきから動きたがってるんですよ。よかったらコイツに乗ってってもらえませんか?」

「ああ。いいとも」

答えたセリーヌは、迅速颯爽と動いた。

調教師の前で、セリーヌの銀色美しい三つ編みが舞う。

いくら手綱と鞍をつけられているとはいえ、小竜の背は人間の肩ほどになる。

そこへひょいと乗ってみせるのだから、さすがに『ガーディアン』編入試験を自ら行うだけはある。

体術は、まごうことなき戦士の域だった。

小竜に跨がったセリーヌは、一気に城下を駆け抜ける。

小竜は比較的一般の乗り物として定着しているため、街の主要な道では、中央に小竜が通るためのスペースさえあった。

竜車や小竜が通る中央を竜道、そのサイドを歩道と呼んでいる。

小竜で駆けることも、十分あったかどうか。

セリーヌはライストでも有数、王族や貴族御用達の、高級ホテルにやって来た。

ボーイに小竜を預け、中へ入る。

ここに、目的の人物がいるのは、憲兵からすでに聞き及んでいる。