CE-LI-NE

「あの少女……何者かわかったか」

「いーや。たぶん孤児とかだったんじゃないかな。ライストの住民登録にはなかった」

「アイツは炎の魔法を使っていたぞ。ファイアル貴族の路線は」

「ないねぇ。そっちも探ったけど、該当者なーし。まぁね、仮にいたとしても、ライストの一郭を吹き飛ばしたヤツと関わりたい貴族なんていないさ」

「もっともだ」

この世界は金がものを言う。そうして金を手に入れた物が恐れるのは、失脚、没落である。

没落……その単語に、にわか苦笑する。

「なあルイス、北にいる蛇ならばなにか知っていると思うか?」

「北の蛇? ……あー、彼かぁ。どうかなぁ。彼の変人ぶりと能力を考慮しても、半々ってとこでしょ。連絡、してみる?」

「いや。下らん嫌味を並べられるのがオチだ。それより、あの少女の魔法だが」

「普通じゃなかった、そうだろ。そっちも調べてきてる。小さな爆発が連鎖する魔法なんて、僕も初めて聞いたからね」