CE-LI-NE

「やっっほぉう、セっっっリ――ぬわ!?」

と、ノックもなしにドアを開けたルイスが、目玉を飛び出させた。

「うあっちゃ~」と痛烈な声を出しながらそっと入室して、ドアを閉める。

その傍らに、ジョセフィーヌはいない。セリーヌを庇い、土くれへと戻ってしまったのだから。

「セっリィ、こぉぉぉこは資料室だよ? に――もかっっっかわらず! 洪っ! 水っ! っていう表現がぴぃ――っっったりな状態は、いーくーらーな~んでも、ひどいと思うよぉう?」

そんなもの、言われずともわかっている。

わかっているからずっと、腕を組んだまま棒立ちで動かず、溜め息で気を紛らわしているのだ。

「それでルイス、なにかわかったのか」

と、セリーヌは訊ねた。ちょうどまた奥から轟音が響く。もう惨事を見たくないので、目を閉じてしまう。

幼馴染みの声は、横から。

「ああ、いっろいっろ確認を取ぉ――れたよう」

「そうか。聞こう」