CE-LI-NE

「わかった。では『ガーディアン』二人一組を検問官に、三人一組をファイアル少年の追跡に当てるようにしてくれ」

「お? 俺が言うのか?」

「ああ、任せる。私は行かねばならん用事あるからな。ついでだ、昼の訓練も各自で励むよう言ってくれ」

「ち、お前まで俺を伝令扱いか?」

「そう言うな。帰ってきたなら、特別に資料室へ入室を許可してやる。行きたがっていたろう?」

ジンは記憶がなく、また、もとの世界へ戻る方法を探してもいる。

そのひとつとしてぜひ、軍の管理する資料を閲覧したいと言っていた。

彼女がセリーヌの部下になると言ったのも、情報収集を考えてなのは明らかだった。

「お、それ、本当だなセリーヌ?」

とジンも食らいつく。

セリーヌはもう一度、わかりやすくうなずいた。

「軍人も嘘ぐらい言うが、約束は守る。二人を検問、三人を追跡の任に就かせろ。そう伝えてくれ」

「オーケイ、リョーカイだ」