CE-LI-NE

「っ、そんなもの、許せるか……!!」

起き上がろうとしたセリーヌだが、激痛が背中から頭、足までを震わせた。

地べたから上半身しか持ち上がらない。

(っ、投擲……!)

しようとしたが、激痛の発生源は背中、右、肩胛骨のそばである。

剣を投げることもままならない。激痛が、剣を振り上げることさえ抑止する。

魔法陣は発光を増し、男の笑い声が滝の音に絡まった。

ロウソクの炎がゆらゆらと二人を照らす。

その、横顔を――

ドォン!!

小さな爆発が、叩いた。

「ぐぁぁ……っ!!」

頭を押さえながらよろけた男の腹に、二撃目の爆発。

男は、竜から蹴られたように宙を舞った。壁に激突し、血を吐いた。

視線を、反対へやる。

少女が、男を睨んでいた。

可憐な唇が、細かく動いている。

「神様は、いない。神様はいない。神様はいない!!」

囁きはやがて怒号となり、狂言は風を操った。

ひゅううう……

あの集束音がまた紡がれる。