CE-LI-NE

セリーヌは剣を一度振ってみた。空気の裂ける高音が天井まで行って帰ってくる。問題はない。〝霜刃〟はまだ〝霜刃〟たりえている。床は硬く、踏み締められる。

、、、
いける。

まだセリーヌが闘志を捨てていないのを察知した女は身構え、男は嘲笑した。

「セリーヌ殿、先の一手でおわかりでしょう。彼女には痛覚がない。アナタと言えど、その手負いの状態で勝てると思うんですかな?」

軽く無視して、

「……おい」

「なんです?」


セリーヌは、

「聞いてなかったな。お前は何者だ? ファイアルかアイスラか、フーガ、それともドーラか?」

背中で質問し、

「私はライスト人ですとも。降魔師なのでね」

「そうか。なら――」

唇だけで、笑った。

「あの女を倒せば、お前などザコに過ぎんな」