CE-LI-NE

指を鳴らした男が、フードの下で笑ったようだった。

とたんに、少年の傍らからローブの人物が突進してくる。

セリーヌは身構え――顔をしかめた。

相手が、来ているローブを一瞬で脱ぎ払い、投げつけてきたのである。

大きく広がる、黒い暗幕。

どうする。斬り払うか。それとも横へかわすか。いや、相手の思考を読め。狙いは、こちらの剣筋を乱すことか。それとも横へ振らせるつもりか。

思考は刹那の間に組み木となり、セリーヌは屈伸していた。体のバネで横へ飛び出す――その眼前に、敵がいた。

長袖の、引き締まったロングコートに身を包む、青い髪の女である。

その右手が突き出された。徒手空拳か。

セリーヌは剣先を突き出した。

ドスリと、女の肩を易く貫く。たしかな、いや、たしか過ぎる手応えを与えた――にもかかわらず、女は止まらない。

剣の切っ先が女の背中側へ抜けているのが見えた。

肩から流れ、服に滲み、刃を伝った鮮血が、セリーヌの手を濡らす。

その眼前で、女の右手が開かれた。

突如、青い霧が吹き出す。