CE-LI-NE

「死んでください、死んでくださいセリーヌ!!」

少女の雄叫びを最後に、セリーヌはなにも聞こえなくなった。

赫灼轟然の世界へ突貫する。

目は開けていられず、腕や足が、棍棒で殴られたように痛む。

頭の中へ爆発が入り込んだように、耳が痛い。聴覚が殴打される。

この怒濤を抜けた時――

そこに見えるのは――

地獄か――

それとも――







「!!」

耳鳴りも体への衝撃も止んだ時、目を開いたセリーヌが見たのは――

「えっ……?」

半狂乱の笑みを張りつけたまま、その表情筋をうまく驚愕へ変換できずにいる、少女だった。

セリーヌは、空中で前転する。

足を下に、頭を上に。

持ち上げた両手で、長剣の柄を握り締めた。

閃光は一瞬、斬撃は銀の軌跡。

「っっ、――ぁぁああ゛ぁああ゛ああ――!!」

少女の悲鳴と血飛沫が、炸裂した。

遥か空で、標的を失った焦熱の蛇が絡まり、まるで共食いのように爆散する。

火の粉と粉塵、そして深紅の雨が降る中で、少女の体はゆっくりと膝を突き、伏した。