床にしゃがんで、ルイスは鉢からこぼれた土をちり取りへ。おもしろいことに、ジョセフィーヌがちり取りを抑えていた。頭のいい猫だ。

「でぇっもさーあ、本当にそうだとおっもわなーい?」

と、ルイスは続ける。土を掃き掃き。

「どーうせっ使いもしない下着なんってさー、買うものじゃなーいよぉ?」

「うるさい」

「まっ、そこはあれだと見たね、軍の若い子達に『セリーヌさんはどんな下着つけてるんですか?』とか、『恋人とかいるんですか?』とかぁ、あとは『やっぱり勝負下着とかすごいんですか?』なぁーんて聞かれて、見栄張っちゃったんでっしょーぉ?」

「な、なぜ、そんな……」

「わっかるさぁ、そりゃ~」

彼がのらりと立ち上がった。ぶかぶか過ぎるローブの袖は、かろうじて床に届いていない。背中でだぶついているフードを被ったなら、シーツお化けの親戚のようだろう。