CE-LI-NE

一度ならず、二度までも……

セリーヌは目の前にいるルイスを守れず、守られた。

ばさりと音を立て、セリーヌの肩に下がる兼帯と長い三つ編みが、地を打った。

「ああ、なるほど……」

と、セリーヌはうなずく。

見やった先には、少女がまた火の玉を浮かべている。

ひゅううううう……

また、風を操作しているのが聞こえた。

セリーヌは剣を握り直す。

「この喪失感は、たまったものではないな」

一歩踏み出すと、鞘を吊っていた予備のベルトが切れた。

まるで背を押されたように、直後疾走に入る。

少女も炎を走らせた。

火薬を混ぜられた気体の道しるべを伝い、爆発連鎖は猛威を叫ぶ。

迫るのは五つ。それはひとつたりとて掻き乱せず、ひとつたりとて食らうわけにはいかない。

ここで自分が倒れれば、少女の凶行を止める者はいなくなる。

周辺で倒れている部下の逃げる時間を稼ぐことすらできない。

「おおおお――っ!!」

やけくそではない。

しかし、気迫を込めて突っ込む以外に、頭が回らなかった。