「そういえば、オレおかゆとか作れないから、つつじﾁｬﾝを部屋に呼んだ。」
「それで？」
「電話切った途端、視界がぼやけて、フラフラし始めて…覚えてない…」
変な先輩は珍しく焦っているようだった。
「もしかしてオレ…本当につつじﾁｬﾝにひどいこと…？」
……………
「どうやら、本当に思い出せないみたいですね。」
「…？」
「あたし、最初はあなたがただの遊び人かと思ってましたけど…本当はいい人みたいですし、これ以上首突っ込むのはやめます」
「百合川さん？」
「美琴でいいですよ。今度つつじに謝ったらどうですか？」
「………」
あたしがそう言うと、変な先輩はポカンと口を開けて固まってしまった。
