「あ、りんご飴だ。いる?」
「いえ、結構です」
「そう?じゃオレのだけ」


さて、どう聞けば思い出すかな。

「で?話ッて?」
「あの。やっぱりあたしは、あなたがつつじに何かしたとしか思えないんですけど」
「またそれ?だからオレは覚えないッて」
「覚えないんでしょ?ならやってないとは言い切れませんね?」
「な…」
「あなた、少し前に熱を出したらしいじゃないですか。その時なにかしでかしたんじゃないですか」


あたしの言葉に変な先輩は少し考え込んで、そしてハッとした。