そう言って手を回してきたのは私の幼なじみ、菊里 レン(キクザト レン)だった。
ハーフで金髪、瞳は少しだけ青がかってる。
先輩にもモテるらしい…。

「ちゃんとメールしたじゃん!」
私も負けじと言い返す。

「オレは"何で"ッて聞いてんだよ!!」
「別に~?
今日は美琴とクラスを見たかったの」
ちょっと強気で言ってみちゃったりして{笑}

ハァ、とため息を1つこぼし、
「ま、オレとお前はクラスも寮も同じみたいだし、この勝負はお預けにしといてやるよ」
そう言ってレンは去って行った。

「じゃあ後でな」
「今日一緒に帰ろうね、つつじ」

他のみんなもきれいな校舎へと歩いていく。

…え?
ちょっと待ってよ…
今あいつ寮も同じッて言った…?

「な、何で女子と男子が同じ寮なのよーー!?」

私は他の生徒にあやしい目で見られていることにも気づかず、ただ疑問に思っていた。