ザワザワ… 大ホールに戻ると何故かホール内はざわめいていた。 「どーしたんだろう?」 様子をうかがうと、どこかを中心に人だかりができているようだ。 「ちょっと前行ってみようぜ」 レンは人をかき分けてズンズン前に進んでいく。 ちょ…レン、早い…やばい…はぐれそう… レンの背中が見えなくなりかけた時! グッと手をつかまれた。 「何やってんだよ。 はぐれんなよ」 今度はレンが私の手をしっかり握りながら進んで行ってくれたので、はぐれる心配はなかった。