レンいないなぁ…
トイレじゃなかったのか


「はぁ…」

自然とため息がこぼれる

どうしよう…
もしかしてレン、今頃また他の女の子と話してたりしないかなぁ?
ひょっとしたら私のことなんか忘れて、踊っちゃってたりして…!?


ドンッ

「いたッ」
「あら失礼」
「おい、早く踊ろうぜ」
「ええ」


カップルは幸せそうに話しながら去っていった。

私はというと…
ぶつかられた弾みで床に座り込んでしまった。


クスクス…
やだぁ、1人で座り込んじゃって…


どこからか、そんな声も聞こえてくる。


「もう…やだ」