「ちょっとすみません」
「あら、何ですの?」
「あなたが周りを見ていないおかげで、こちらのおばあ様の服に汚れがついてしまったのですが?」


すると、その取り巻きA(勝手に命名)はおばあさんの服をジッと見つめると、こんな言葉をこぼした。

「そちらの服、どこのブランドですの?
どうせたいしたことない額なのでしょう?
それより私、今忙しいので失礼致します」

何なの!?あの態度!
忙しいッて…
レンに群がってるだけじゃない!!


私の怒りはMAX。

「ちょっと…」
「いいのよ、お嬢さん」
「おばあさん…でも…」
「あの方の言うとおり、そんなに良い服でもないから…ね?」

そう言うとおばあさんはくしゃっと優しく笑った。

多分…関係者の家族なんだろう。
直接関係しているわけではなさそうだ。

「なら、その汚れを落とさないと!これ、使ってください」
「あらあら、こんなに高そうなハンカチは使えないわ」
「いいんです!気にしないでください。じゃあ、気をつけてくださいね」


ふうッ!
それにしても、あの取り巻きA失礼な人。
謝りもしないなんて。

さて、レンなんてほっといて料理食べよー。

やけ食いだー!
と、言いたい所だけど誰かに見られてるかもだし、我慢我慢。