その日、何をするでもなく二人は杏の部屋でのんびりして過ごした。




陸上と野球、お互いこんなにのんびりしたのは久しぶりだった。





「あ…」


翼はふと思い出した。


「ん?」

杏は洗濯物と格闘しながら翼を見つめた。



「…お昼さ、ラーメン行こっか?」


「パパんとこ?」
杏が目を輝かせる。

「いくいく-!」