「でも…」 この前のことが頭をよぎった。 またぶたれたら、どうしよう。 『うちのバーに来ればいい。 あそこは人がいる。 2人きりになることはない。 それに何かあったら僕が守ります。 僕を…信じられますか?』 僕が守る。 その言葉が胸に染み渡る。 なんでだろ。 すごく、嬉しいんだ。 泉さんがそう言ってくれて、嬉しかった。 「信じます。 私は泉さんを信じます」 そう言った後、奥寺さんにメールを送った。 「いつものバーで待ってます」 と。