『マジで悪いと思ってる。
でもやっぱり2人が同じくらい好きでどっちかなんて選べない。
だから…俺の中でキモチが固まるまでは綾さんとは会わない。』
チラッと横目で貴大を見る。
そうすると本当に申し訳なさそうな顔をしていて。
そんな顔されたら許さざる終えないだろ。
『2度と、姉ちゃんのこと泣かすなよ
次泣かしたら、今度こそボッコボコにしてやる』
ニヤッと笑うと貴大は安心したようで、頷いた。
なんだかんだ言って、コイツとはずっと友だちなんだよな。
『そう言えば、昨日のバーにいた人…』
貴大の言葉の途中で俺は思い出す。
そうだ。
昨日から引っかかってるのはあの人のせいだ。
なんて言ったっけ…??
荒川…泉?