AM4:30。

「腹減ったー!!」

コヤジが叫ぶ。

3人共何も食べてない為に空腹感に苛まれていた。

「仕方ねぇ、あれ行ってみっかぁ」

ナツは2人を連れ近くのスーパーの裏に回る。

そこにはプラスチックケースが5段積んであった。

中身は出来立てのパン。

コヤジと南が早速一番上のパンを取り掛けた時、「チョイ待ち!」とナツが言った。

「何だよ、早く喰おうぜ。」

「お前分かってねぇ。本っ当分かってねぇよ。おはよーパンはな~」

そう言いながらナツはケースを上の段からどけ始めた。

すると一番下のケースにカレーパンや焼きそばパンなどの人気商品が詰め込まれていた。

「なっ!?」

「さすが、ルパ~ン!」

声を揃えて2人が誉めた。

「じょあ、バクつきますかぁ」

「せーの、頂きますっ!!」

3人は夢中で食べ1ケースをキレイに平らげてしまった。



残り1時間。


「満腹になったところで、悪者をやっつけに行きましょうかね」

「まだまだやれるぜ」

「面倒くせぇ」