「そーちゃん」

真由はベッドの上で目をランランと輝かせる。

「どうしたの?」

俺が椅子に腰を下ろすと。

ホッとしたように真由は微笑んだ。

「色々、話が聞きたい」

「…話?」

真由は頷く。

「レースの時の話とか、色々。
写真をアルバムに貼るときに一緒にコメントを書いたメモも貼付けようと思って」

真由は俺が帰った後にたまりにたまりまくった写真の数々を整理しようとしていた。

ファンの人から貰ったものや最近では真由の同級生でカメラが趣味の吹田くんが大量に写真を撮ってくれていたのだが…

整理が追いつかず放置していたから。



「…そうだな」

俺は大きく息を吐いた。