小悪魔な私

はぁぁぁ~~~


勇気は大きくため息をつくと私の所に来て


「はい」


そう言って手を出した。



私は涙を流したまま勇気の手を掴む。

「教えてやるよ」

そう言って私を引っ張って行った。


勇気の指導はすごい上手で私は立つことが出来なかったのに、ゆっくりだけど滑れるようになってきたんだ。


そんな私を

「行くぞ」

そう言ってリフトに連れて行く勇気。



えっ?!?!



無理ですから!!!!!!


「無理無理無理無理無理無理!!!」

「テンパるなノロ子、大丈夫だから」


いつからノロ子に……ってそんな事言ってる場合じゃないよね!

私は完全拒否姿勢で抵抗した。