小悪魔な私

みんなバラバラになるんだ。


よりお君が


『――やっと次のスタートラインに立ったんだぞ。』


って教室で言っていた。


本当にそう思うよ。


私達は、ずっと高校という囲いに守られてきた。

でも、これからは自分の責任で全てを行わなければならない。




自分の将来も、行動も……




全て自分の責任で決断をするんだ。




いや、しなきゃならないんだよね。




私は………できる?




周りを見回してみた。




何だかみんな少しだけ、大人の顔をしていた気がする。




私は……どんな顔をしている?



ギュッと、ハンカチを握りしめた手が強くなった。