小悪魔な私

私達は列になり体育館まで歩いた。


私が泣いているのを見て、みんなが


「雫、早いよ!」


なんて言いながら一緒に泣いていた。



卒業したら勇気と顔を合わせる事は無くなってしまうんだ。



勇気と会えなくなる……



そんなの耐えられない。



私の中で、勇気の存在がどれだけ大きかったか再確認してしまう。




ほぼ全てかも。。




体育館の前で待っている間、チラッと勇気を見たんだ。



一瞬だけど絡まる視線。




私……どうしたらいい??




不安だし怖いけど……




やっぱり勇気が好きなんだよ。。




消せない事実。




その時、乙葉の言葉が頭の中で響いた。




『素直にね……』