小悪魔な私

「じゃあな、潤子」

勇気も勇気で手を振ってるし。
名前呼び捨てだし。


こんな事で嫉妬しちゃダメかな??


私、心が狭いかな?


「勇気……今の人と又会うの?」

「ん?ああ、図書館で勉強を教えるだけだよ」

「ふ~~ん」

そんなの口実に決まってるよ。
あの目は勇気の事が好きって目だったもん。


「じゃあ行くか」

私は沢山の事が引っかかったまま歩き始めた。


久しぶりの勇気とのデートなのに……


嫌なことばかりが脳裏によぎる。



ダメだ気になる……


『ちょっとトイレ行って来る』

そう言って私はトイレに駆け込んで、健太に電話してみた。


健太なら勇気と同じ中学校だったから何か知ってるよね。

通話ボタンを押す手が少し震える。