乙葉が呆れながらこっちを見ている。


「もう!雫ったら」


周りを見渡すとホームルームは終わってよりお君も居なかった。


「何になったの?出し物。」

「まさか何にも聞いてなかったの?!」


私は当たり前の様に頷く。

乙葉はあまりにもボーっとしている私に
一つため息をついた。

「カフェだよ。当たり障り無くて良いんじゃないの?」

「ふーん」

「興味無さ過ぎだから!!」

「全くその通り!興味が湧かない。」

そうなのだ。全くそそられない。


前の体育祭実行委員会は勇気が居るからやっただけで、他はいつも遠目から見ていたんだ。


笑いながら乙葉はノートに几帳面に書かれた表を見せてくれた。

「雫は私と同じ時間帯ね!」

「えっ?!手伝うの?!」

「当たり前じゃない」


嬉しそうな乙葉を見ながら思い出した。
乙葉は行事系好きなんだった。


「まぁ~乙葉と同じだったら良いか」

「雫、メイド服でやるらしいよ~」



は?!?!



「コスプレじゃん!!」

絶対に絶対に絶対に嫌だ!!!!

「楽しそう♪」


ダメだ……


ついて行けない……