小悪魔な私

その瞬間なぜか脳裏には勇気の顔が出てくる。


勇気の言葉、優しそうな笑顔、広い胸全部が一気に蘇ってくる。



チクッ……



そんな音を立てて私の胸にとげが刺さった。



やだ……




私やっぱり……




勇気じゃなきゃダメかも……




『ごめん』

私は岡田君から顔を背けていた。





「………やっぱり……それが答えですね」

「えっ?」

「先輩……先輩が好きなのは僕じゃないんですよ」

そう寂しげに話す岡田君。



「好きなんでしょ?…西條先輩の事……」

「!!!!なんで…」

「先輩の事見てたら分かりますよ。先輩分かりやすいから…」


もしかして、こうなる事が分かっていてキスしようとしたの?