「はい。ケーキ出来たよ。召し上がれ」



お洋服が泥んこだらけのキヨちゃん。



ニッコリと笑うキヨちゃんを見ながら

イノリくんはケーキを食べる真似をしました。





「美味しかったよ、ごちそうさま」



イノリくんの言葉に

キヨちゃんは満足したように笑いました。





「僕もね、キヨにケーキ持ってきたんだよ」


「ケーキ?」


「うん。だからおうちに帰って、おててを洗って一緒に食べようね」


「うん♪」





イノリくんはキヨちゃんのお洋服の砂をはらってあげると


キヨちゃんと手を繋いでおうちに帰りました。










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