プレゼントみたいなキミ


 

イノリくんが公園に着くと

キヨちゃんの泣き声が聞こえてきました。





うえーん

うえーん





砂場にいるキヨちゃん。


キヨちゃんの周りには小学生の男の子たちがいました。



みんなキヨちゃんより大きな男の子たちです。






「キヨ?どうしたの?」


「イノリにね、お砂のケーキ作ったのに、お兄ちゃんたちが壊したの」




キヨちゃんが指差す方には

粉々になった砂のかたまりがあります。





どうやらキヨちゃんの作ったお砂を

小学生の男の子たちに壊されてしまったようです。





男の子たちは大声で泣くキヨちゃんを見て笑っています。










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