プレゼントみたいなキミ




うえーん

うえーん





キヨちゃんは

いつものように泣き出しました。





その声を聞いたイノリくんは

ホッとしました。




シクシク泣くキヨちゃんはキヨちゃんじゃありません。



うえーん、と大声で泣くのがキヨちゃんですよね。





「おかえり、イノリ」

「うん、ただいま」








キヨちゃんはわかっていたんですね。




イノリくんしか

魔法を使えないことを。









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