雪音side

「おはようございます。雪音さま」

愛子さんが起こしに来てくれた。

いつの間にベットで寝たの?確か昨日…

あたし寝ちゃったんだ…

うなだれていると、愛子さんがタオルとかを持ってきてくれた。

「お風呂の準備ができていますよ。昨日、帰られてからそのまま寝られてでしょ?」

「ありがとうございます。」

そうだった。早く化粧落とさないと!!



ベットから出て、お風呂場に向かった。

脱衣所で服を抜く時、左手の薬指にきらりと光るものが見えた。

「えっ…えぇぇ!?」

「どうした!?」

樹が脱衣所に入って来た。

「い、樹!これ」

「やっと気が付いた。その前に服着てよ。」

「えっ?」

自分が下着姿のことに気が付いて、急いできていた服を着た。


「それ昨日渡そうとしてた。でも寝てたから、逆サプライズ。」

「ありがとう」

「いつ言おうか考えてたんだけど。俺と近い将来結婚してくれないか?」

「うん。いいよ。」

そう言って樹に抱きついた。樹も抱きしめ返してくれた。

「ずっとべつべつでごめんな。もう少ししたら迎えに行くから待ってて」

「うん、樹が来るの待ってるから。」

目を合わせて、自然と唇をかさねた。




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