そして、銘苅は大都の問いに答えるわけでもなく、不気味にその鋭い目を青く輝かせた。
「目が光った!!」
というアズラクの声を後ろで聞いて、常磐は身構えた。
が、攻撃は銘苅からは来なかった。
「!! ブッ!」
次の瞬間、常磐は顔面を思いっきり蹴り飛ばされた。そのまま地面になぎ倒される。
蹴った相手は銘苅でも大都でもなく、紫音だった。
生気を感じさせない目をした紫音はそのまま華麗に宙を舞い、優雅に着地した。
「な、なん……!」
「大都、御冠神楽紫音を“戦車(ストレングス)”氏のもとへ。私は」
一呼吸分切って、銘苅は装束の下からくないを取り出した。
「この方たちの相手をしてまいります」
大都は一礼し、紫音を抱えてそのまま飛び去った。
「あ! ちょと待たんか……!!」
ひゅ、と何かが常磐の耳をかすめた。
銘苅がくないを投げた姿勢のまま、常磐を睨みつけていた。
「本気で来なさい。でなければ、怪我ではすみませんよ……」
常磐の額を一筋の汗が流れた。
「目が光った!!」
というアズラクの声を後ろで聞いて、常磐は身構えた。
が、攻撃は銘苅からは来なかった。
「!! ブッ!」
次の瞬間、常磐は顔面を思いっきり蹴り飛ばされた。そのまま地面になぎ倒される。
蹴った相手は銘苅でも大都でもなく、紫音だった。
生気を感じさせない目をした紫音はそのまま華麗に宙を舞い、優雅に着地した。
「な、なん……!」
「大都、御冠神楽紫音を“戦車(ストレングス)”氏のもとへ。私は」
一呼吸分切って、銘苅は装束の下からくないを取り出した。
「この方たちの相手をしてまいります」
大都は一礼し、紫音を抱えてそのまま飛び去った。
「あ! ちょと待たんか……!!」
ひゅ、と何かが常磐の耳をかすめた。
銘苅がくないを投げた姿勢のまま、常磐を睨みつけていた。
「本気で来なさい。でなければ、怪我ではすみませんよ……」
常磐の額を一筋の汗が流れた。